社会の声なき声を…生活困窮者が描く「路上アート」
社会の声なき声を…生活困窮者が描く「路上アート」
東京・池袋に路上のアートスペースがあります。筆をとっていたのは生活困窮者など深刻な事情を抱えた人たちでした。
その30代の女性は路上で筆を握っていました。
30代女性:「秋なのでイチョウの葉っぱを持っている感じ」
可愛い絵とは裏腹に、彼女には深刻な状況が…。
30代女性:「新宿のネットルームで生活しています」
3月からネットカフェを転々とする女性は、生活保護を受けながら暮らしているといいます。
30代女性:「生活改善したいし、普通の住居へ住みたいとは思っているんですけど…仕事もなかなかありつけないし、難しい」
実はここ、東京・池袋の公園で開かれている炊き出しの会場。その一角に、5月から自由に絵を描けるアートスペースができました。
見事なマンモスの絵を描いているのは81歳の男性。
男性:「ずっと絵を描いているよ。絵が好きだから」
炊き出しに来て、アートスペースを知ったといいます。
この活動を始めた、アーティストの尾曽越理恵さん(71)です。
アーティスト・尾曽越理恵さん:「こういう人たちの表現を知ってほしい。社会の隅に追いやられていて、誰にも聞かれていない声を」
アメリカで貧困問題に関心を持った尾曽越さん。アートを通じて、声なき声をすくい取ろうとしています。
アーティスト・尾曽越理恵さん:「これはホームレスの人が描かれた。赤と茶色が自分自身で、黒いのが自分を押し付ける何か。『自分はいつも抑圧されて大きく描けないんだ』」
カンバスの片隅で筆をとったのは40代の女性。実は…。
40代女性:「道に段ボール敷いて寝ている」
女性が描いたのは山。植えられているのは、松だといいます。
40代女性:「松は10年前の3・11の松。あれの記憶が強いので。あの木みたいにできればいいなと」
東日本大震災の津波に耐えた“奇跡の一本松”のように、強く生き抜く力を育てていきたいのかもしれません。
このアートスペースで描かれた作品は来月、展示会で披露される予定です。
アーティスト・尾曽越理恵さん:「(貧困問題は)今まであった固定概念、負のイメージが強いですから。それを変えたい、変化が起きない
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