悩める生徒一人にしない「家庭、心身のこと..何でも話して」 静岡中央高、校内に“居場所”づくり|あなたの静岡新聞

 

悩める生徒一人にしない「家庭、心身のこと..何でも話して」 静岡中央高、校内に“居場所”づくり|あなたの静岡新聞

静岡新聞社
1-2 minutes

10時間前

 家庭や心身に悩みを抱える生徒を支援しようと、定時制課程を持つ県立静岡中央高(静岡市葵区)が、県内のNPO法人などと協力して生徒の貧困対策や居場所づくりに取り組んでいる。本年度は希望する生徒を対象にした食品配布会を初めて実施した。学校関係者は「生徒の孤立を防ぐとともに、生徒の貧困の実態把握にもつなげたい」と話す。

配布会を訪れ、食品の入った袋を選ぶ生徒ら=9月中旬、静岡市葵区の静岡中央高

配布会を訪れ、食品の入った袋を選ぶ生徒ら=9月中旬、静岡市葵区の静岡中央高

 「どれでも好きな袋を選んでね」。9月に同校で行われた食品配布会で、ボランティアのNPOメンバーが生徒に声を掛けた。この日は米や菓子、缶詰、レトルト食品などがいっぱいに詰まった紙袋が50セット用意され、生徒は袋の中身を吟味しながら選んだ。受け取った生徒は「持って帰れば家族も喜ぶ」と笑顔を見せた。
 文部科学省が公表しているデータでは、定時制に在籍する生徒の約4割が小中学校や前在籍校での不登校経験がある。ひとり親家庭が4割近いほか、2割が特別な支援を必要としている。「ヤングケアラー」と呼ばれる家族やきょうだいの世話をする子どもも増加しているという。ただ、同校の山村仁副校長は「(家庭や心身に)問題を抱えていても、自分から打ち明ける生徒は少ない」と実態把握の難しさを語る。
 このような背景を踏まえ、同校はNPO法人しずおか共育ネットと連携して2017年、生徒とNPOメンバーが家庭や進路、学校生活の悩みを語り合うカフェを校内の食堂で始めた。昨年は新型コロナウイルス禍で実施できなかったが、短時間でも学外の人と接する機会を設けようと、本年度の食品配布会の実施を決めた。
 配布会は今後も月1回のペースで続け、コロナの収束後はカフェを再開する方針。山村副校長は「学校の立場で生徒にできることは限られている。民間団体と協力しながら、家庭や日常生活に悩みを抱える生徒をサポートしていきたい」と話した。
 

コメント

人気の投稿