瀬戸大作 反貧困ネットワーク事務局長:中日新聞
瀬戸大作 反貧困ネットワーク事務局長:中日新聞Web
底が抜けた社会 一人にさせない
「死のうと考えて、最後にメールをしたら来てくれた」。一般社団法人「反貧困ネットワーク」の瀬戸大作事務局長(59)は昨年四月以降、そうした言葉を何度も耳にしてきた。コロナの状況下で生活に困窮した人の元へ、直接駆けつける支援活動を続けている。路上から発せられる悲鳴のようなSOSを受け止めるため、「底が抜けた社会」を今日も駆け回る。 (中村真暁)
-緊急事態宣言が初めて発令された昨年四月以降、駆けつけ型の支援活動をしていますね。
メールや電話をくれた人とやりとりし、仲間と手分けしてコンビニや駅近くで待ち合わせます。僕の場合はこれまで、七百人ほどの元に車で駆けつけました。相談者の状況に応じて、寄付による「緊急ささえあい基金」から、食費や宿泊費などを給付します。
今夏になり、相談内容は明らかに深刻化しました。当初多かった「死にたい」といった声は、「死のうとしたけど、死ねなかった」に変化しています。みんな頑張って耐えてきたけど、もう我慢の限界です。経済的にも精神的にも困難を抱えています。
低賃金の仕事も雇い止めに遭い、性風俗業界に足を踏み入れるしかなかった女性たちの...
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