男性が知っておくべき「生理の貧困」問題

最近よく耳にする「生理の貧困」というフレーズ。経済的な理由によって生理用品が購入できない女性が増えているそうだが、正直ピンときていない男性も多いはずだ。何せ、下のData1を見ると、23.1%の男性が「生理を知らない」と回答。そして生理のイメージについて「面倒くさいもの、わずらわしいもの」と回答した女性は42.6%いたが、男性はわずか12.5%しかいなかった(Data2)。
なぜ生理はわずらわしいのか? その理由としてまず「ナプキンの交換」がある。経血量が多いと頻繁に交換しなくてはならず、業務中などで「交換したくてもできない」経験がある女性は全体の6割以上にもなる(Data3)。さらに生理になると多くの女性が「腹部以外にも心身につらい症状があらわれる」ことを約半数の男性しか理解していなかった(Data4)。
生理の貧困の背景にあるのは、このような生理のわずらわしさが社会的に認知されていないことが大きいと感じる。生理中でも涼しい顔で仕事をすることを強いられてきた女性は、ナプキンの購入に困っても声を上げることができなかった。大切なのは男性だけではなく、社会全体が生理の苦悩を認めることにある。
Data1|驚きの結果に!男性の23.1%は「生理を知らない」!!
■ あなたが生理を初めて知ったのはいつですか。(単一回答 〈n=1400〉)
2020 Women's well-being推進プロジェクト調べ
女性の生理に関する知識は学校の保健体育などで男性も学習している。それでも知らない男性がいるのは、学校教育に問題があるのかも。
Data2|男性には理解できない生理の大変さの正体
■ 生理に対してどのようなイメージを持っていますか。(複数回答 〈n=1235〉)
2020 Women's well-being推進プロジェクト調べ
生理について「聞いてはいけないもの(タブー)」と回答した男性は14.3%。まずはその風潮を変えることから始めたい。
Data3|ロス時間の平均は約15分!約6割の女性が生理用ナプキンの交換で困っていた
■ 仕事中に生理用ナプキンを交換したいときにできない、または長時間できなくて困ったことはありますか。(n=312)
■ 生理用品を持っておらず、調達するために費やした時間はどれくらいですか?(n=220)
2019-2020年 わたしの暮らし研究所 LAQDA実証実験アンケート
生理周期はある程度決まっているが、ナプキンの用意がないのに突然始まることも珍しくない。その場合は調達しにコンビニなどへ走る必要があるのだ。
Data4|不屈に腰痛、不安定なメンタル……生理の症状は人それぞれ
■ 生理に関して知っていること(複数回答)
生理は腹痛に加え、人によってはホルモンバランスの乱れでイライラすることも。それでも女性は何事もないように生活しているのだ。
取材・文/高山 惠




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